響きとともに春を待つ
(2016-2017)


この写真群は、僕自身と同世代の男性や、
公園、路上に生えている草木を撮影したもので構成して
いる。生の揺らぎの中で同じ時間を生きる他者への共感
を手掛かりにして、シャッターを押した。

自分の中に眠っている記憶、忘れ去られた誰かの存在、
あらゆる生命に共通して鳴っている鼓動のようなものを
探るように、街を歩きつづけた。

社会的、相対的に、それぞれに充てがわれた価値や意味
を見ることから離れ、
その者が、本来的に持つ生命の響きに耳を澄ます。
 

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